イリソ電子工業株式会社(本社:神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目13番地8 社長:鈴木 仁)は、ロボットによる組み立てで発生する工程内不良に対応したソリューション「ロボット組立適合コネクタ」が、一般社団法人日本機械学会「2021年度日本機械学会優秀製品賞」を受賞したことをお知らせします。
日本機械学会賞について
日本機械学会賞は、一般社団法人日本機械学会が1958年に「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的に設けた表彰制度です。毎年優秀な製品や技術、論文などが受賞しています。
「優秀製品賞」は、機械あるいは機械システムに関連した製品に対し、開発過程において優れた研究開発力・技術力が認められるものや機械の環境対応・効率改善、精度・品質向上などへの貢献といった評価項目に該当した社会的価値の高い、優れた製品に贈られます。
ロボット組立適合コネクタとは
「ロボット組立適合コネクタ」とは、当社が今まで培ってきた「フローティングコネクタ」、「Auto I-Lock」、「2点接触コネクタ」の3つのテクノロジーを活かした製品群です。ロボット組立による組立品質、生産タクトの安定化を実現し、省人化や運用コストの削減に貢献します。
受賞のポイント
製造業における労働人口の減少が懸念される中、「ロボット組立適合コネクタ」を構成する3つのテクノロジーが、各種製品の組立自動化を推進しロボティクス分野の発展に大きく貢献するものと評価され、今回受賞しました。
フローティングコネクタ
フローティングコネクタは、コネクタ本体が実装された基板上で動くためのバネを有し、組み立て時に生じる基板位置ズレを吸収して半田付部のストレスを軽減することで、組立性の向上に貢献します。当社は、このフローティングコネクタにおいて業界最大級のバリエーションを誇ります。
Auto I-lock™
Auto I-Lockは、コネクタ内部の左右両側にFPCを保持する金属部品を有することでFPCを挿入しただけで嵌合から固定まで自動完了します。これにより、自動組立におけるロボットのアクションをシンプルにするとともに、ミスアライメントでの嵌合不具合を激減させ、今までは難しいと考えられていたFPC/FFCカードのロボット組立を可能としています。
2点接点コネクタ
2点接点コネクタは、同一線上に2つの接点をもち、コネクタ嵌合時に相手側に異物が侵入していた場合も前段の接点が確実に掻き出し、後段の接点による健全な接続を確保します。これにより様々な組立環境への対応を可能となり、自動生産のグローバル展開に貢献します。
当社は、自動車部品や産業機器、コンシューマー機器の内部で電気と信号をつなぐ「コネクタ」の開発、製造をし、世界中へ販売しております。インフォテインメント、ADAS並びにパワートレインなど車載市場のコネクタ開発におけるリーディングカンパニーであり、先進の製品開発により、様々なデジタルデバイスからアプリケーションまで、技術力と信頼でつなげます。
今後も、高い専門性と信頼感のあるフローティング技術を活かした世界最高クラスの豊富なバリエーションであらゆる組み合わせに対応し、お客様の課題解決に貢献していきます。
本件に関する問い合わせ先
イリソ電子工業株式会社 営業統括本部 デジタルマーケティング課
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜2-13-8
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