イリソ電子工業グループでは、環境保全・改善活動の推進にあたり、ISO14001に基づく環境マネジメントシステムを構築しています。
環境マネジメントシステムは、生産拠点毎に設置された事務局を中心にPDCAを回しています。各生産拠点に連なる部門は、事務局の指示に従い、年度計画を作成~実施し、結果を事務局に報告します。実施状況に対して、事務局が最終実績確認および計画の妥当性検証を行うために内部監査を実施~検証し、結果をとりまとめて環境管理責任者に報告しています。加えて、その妥当性を外部機関による審査により有効性を確認しています。以下は各サイト別ISO14001取得年です。取得後、継続的に外部審査を受けています。
サイト | 取得年 |
---|---|
本社 川崎生産技術開発センター 茨城工場 |
2000年 |
上海工場 | 1999年 |
フィリピン工場 | 2000年 |
ベトナム工場 | 2006年 |
南通工場 | 2019年 |
環境マネジメントシステムのシステムの有効性を検証するために各サイト※ごとに「内部監査」を実施しています。
※本社/川崎および全工場(国内/海外の各営業所は対象サイトから除く)。なお、2022年に当社グループに加わった有限会社イリソエンジニアリング(現・当社花巻工場)は2025年3月期から、2025年から稼動開始を計画している秋田工場は2027年3月期から国内サイトに追加の予定(現状対象サイトには入っていません)
サイト | 指摘形式 | 2020.3期 FY2019 |
2021.3期 FY2020 |
2022.3期 FY2021 |
2023.3期 FY2022 |
2024.3期 FY2023 |
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本社/川崎/茨城 | メジャー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイナー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
観察事項 | 3 | 2 | 3 | 1 | 1 | |
上海 | メジャー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイナー | 1 | 2 | 0 | 2 | 2 | |
観察事項 | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | |
フィリピン | メジャー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイナー | 2 | 3 | 2 | 1 | 2 | |
観察事項 | 0 | 2 | 2 | 1 | 2 | |
ベトナム | メジャー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイナー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
観察事項 | 6 | 6 | 3 | 8 | 15 | |
南通 | メジャー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイナー | 1 | 2 | 2 | 1 | 0 | |
観察事項 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
合計 | メジャー | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
マイナー | 4 | 7 | 4 | 4 | 4 | |
観察事項 | 9 | 10 | 13 | 10 | 18 |
代表取締役社長名で社内外に公表している環境方針で、以下の環境活動を実施していくことを宣言しています。
・二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの削減(省エネルギーの推進)
・資源リサイクルの有効活用
・環境に配慮した活動の実施(環境法規制の順守)
上記の各環境活動は、以下の通り行っています。
温室効果ガスは、主に二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン、パーフルオロカーボン、フッ化硫黄等があります。当社生産活動により電気、自動車等を使用しているため、温室効果ガスを排出しています。温室効果ガスは地球温暖化の原因となりますので、地球温暖化を抑止するために、当社は以下の温室効果ガス抑制活動を実施しています。
方法 | 結果 |
---|---|
ソーラーパネルの設置 | 当社電気使用量を減らす手段として、茨城工場、上海工場(2023年1月稼働開始)、南通工場の3工場にソーラーパネルを設置しています。 2024年3月期実績としてソーラーパネルで1,601MWh発電、954トンの二酸化炭素の発生を抑制しました。 |
エアコン更新工事 | 当社本社事業所のエアコンの更新工事を2022年~2025年にかけて実施します。 これにより、本社事業所の年間電気使用量135MWhの削減を見込んでいます。 |
当社では国内外の各サイトにおいて、3R(リユース、リデュース、リサイクル)を推進しています。
これにより以下のような結果が得られました。
方法 | 結果 |
---|---|
金使用量の削減、再生材料の活用 | ①コネクタのピンへのめっきに使用する金の比重、膜厚、処理エリアの見直しをすることで、使用量を削減しています。 ②コネクタのモールドに使用する樹脂に、法令を遵守した比率の再生材を活用することで、廃棄量を削減しています。 |
端材の分別~有価物化 | 当社国内外サイト全体で発生する銅端材、金めっき、廃棄品等を廃棄せず、有価物化して有効活用しています。 これにより2024年3月期は、二酸化炭素排出量に換算した場合、50.8トンの二酸化炭素発生抑制が出来ました。 |
3R活動 | 本社事業所は日頃から分別排出、発生抑制、再使用、再生利用等を徹底しています。 その活動は廃棄物排出抑制効果が顕著であると評価され、横浜市より3R活動優良事業所に2008年より認定されています。 これからも3R活動を継続して実施していきます。 |
社会貢献活動 | 当社では以下の社会貢献活動を実施しています。
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当社では環境法規制に基づき、環境に配慮した各種活動を行っています。廃棄物処理法に基づいた廃棄物の管理、フロン排出抑制法に伴う空調機や試験装置等の簡易点検や定期点検の実施、騒音規制法に対する定期測定の実施等を行っています。
当社の生産活動で排出される温室効果ガス排出量は以下の通りです。
単位 | 2021.3期 FY2020 |
2022.3期 FY2021 |
2023.3期 FY2022 |
2024.3期 FY2023 |
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Scope1 -本社、製造子会社 |
トン | 737 | 450 | 315 | 423 |
Scope2 -本社、製造子会社 |
トン | 32,150 | 36,019 | 41,305 | 33,557 |
Scope3 -本社、製造子会社 |
トン | 148,519 | 171,867 | 227,248 | 240,197 |