自動運転・ADASのニーズの高まりとともに、車載カメラ市場はビューカメラ(サラウンドビュー)、eミラー、センシングカメラ、モニタリングカメラ等の需要が急速に増えています。それに伴い、「生産数を増やすために、生産を自動化したい」、「自動運転に伴って扱うデータ量が多くなり、困っている」といったお悩みもあるのではないでしょうか。
そこでイリソ電子工業では、これまで培ったテクノロジーをベースに、「コネクタ単品ではなく、カメラ内部コネクタから接続ケーブルコネクタまでトータルでの提案」をコンセプトにした車載同軸カメラソリューション「Absorb 6G CAM」(以下、「Absorb 6G CAM」)をご提供しております。
自動組立対応による生産工程の効率化、高速伝送対応かつ小型化を実現したコネクタでカメラの高画素化・小型化等、お客様の幅広いニーズに対応いたします。
それでは、「Absorb 6G CAM」の3つの特徴と4つの構成製品について、くわしくご紹介いたします。
車載同軸カメラソリューション「Absorb 6G CAM」
「自動組立対応」、「カメラ高性能化対応」、「小型化・一枚基板化対応」、この3つの特徴を活かし、お客様の幅広いニーズにお応えいたします。
イリソ電子工業は、嵌合時の接続面が可動するフローティングコネクタにおいて、業界随一のバリエーションを誇ります。フローティングコネクタは、基板位置ズレを吸収し、半田付部のストレスを軽減。半田クラックを防ぎます。またコネクタを複数個同一基板上に搭載し嵌合することが可能です。
「Absorb 6G CAM」で使用するコネクタも、自動組立、ロボット組立のニーズに対し、大きな位置ズレ吸収量を確保しており、組立・光軸合わせ時のズレの吸収に貢献します。
イリソ電子工業は、フローティング機構をはじめ従来の優位機能を有したまま、高速伝送に対応したコネクタをご用意しています。複雑な構造を持つ端子でも、安定したインピーダンスプロファイルを有することで高レベルでの高速伝送対応を実現します。
「Absorb 6G CAM」のコネクタは、3GHz伝送対応しており通信品質の確保、高画素化に貢献いたします(~3Mピクセル、同軸(PoC)伝送対応)。
カメラの小型化・高機能化が進み、部品の小型化も進んでいます。そこでイリソ電子工業では、強みである基板対基板コネクタで培ってきた技術力を活かし、基板コネクタ実装面積を削減。カメラの小型化・低背化に貢献いたします。
「Absorb 6G CAM」のコンセプトは、「コネクタ単品ではなく、カメラ内部コネクタから接続ケーブルコネクタまでトータルでの提案」です。次の4つの構成製品で、お客様のニーズにワンストップでお応えいたします。
カメラ内部の基盤を接続する基板間コネクタです。
フローティングタイプと小型化に対応した固定タイプの2タイプご用意しており、お客様のニーズに合わせて選択いただけます。また、ピン数、嵌合高さの幅広いニーズにお応えできる豊富な製品ラインナップをご用意しております。
「高速伝送」、「位置ズレ吸収」、「小型化」といった相反する要素を両立させた、位置ズレ許容同軸コンプレッションコネクタです。
Z方向に1㎜の有効嵌合長を持っており、積み上げられた部品公差及び組立公差の吸収可能
中心コンタクトとシールドシェルの位置関係により、XY方向の位置ズレ±0.5㎜吸収可能
独自のインピーダンスコントロール構造により、3GHzの高周波特性を実現しており、車載カメラの高機能化にも対応可能
位置ズレ時も3GHz伝送に対応
コンプレッション構造により低背対応・高さの管理が容易。位置ズレ吸収時のコンタクトへの応力なし
お客様のニーズにあわせカスタム対応致します。
ケース形状はご要求に合わせたカスタム対応。コア部は標準部品対応
信号端子とシールド端子は、同軸コンプレッションコネクタと接触する為フラットな構造
インターフェース形状はUSCARに準拠したFAKRA形状
防水 IP69K対応(リアケース単体防水)
金属筐体(ダイカスト)、放熱樹脂によるハイブリッド筐体開発検討中
USCAR規格FAKRAケーブルコネクタを推奨。FAKRAコネクタメーカーと連携し当社リアケース、PCBコネクタとの組合せにて評価・検証を実施しトータルでの嵌合・伝送の保証を致します。
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